こんにちは。よこたです。
今日は先日お届けした「フルオーダー家具」についてお話したいと思います。
国沢タンス本店においてフルオーダー家具とは、お客様のご要望をもとに1から作り上げる家具のこと。
今回、お客様のご要望をもとに、1から作り上げるのはこのような家具です。
これは完成イメージやおさまりなどが伝わるように描いたキャビネット図(いくつか仕様変更はありますけれど)。
名付けて「間仕切り両面収納ユニット」!
A面はお洋服の収納、B面はテレビ台・本棚。
(それにしてもA面・B面って懐かしい表現。今日日の若者には伝わるのだろうか…。)
もちろん国沢タンス本店が手掛けるので、天然木をふんだんに使ったオイル仕上げ。
主材はなんとブラックチェリーです!!
幅約2,600、奥行き750、高さ1,800mm。
かなり大きなユニットです。
なので、4つに分けて製作・梱包・輸送してもらって、現場でジョイントすることになりました。
4つに分けても大きくて重量があるので、設置場所の2階のお部屋までクレーンを使って運び入れました。
わたしは店番、国沢がお届け。
無事を願ってそわそわしながら待つわたしに、何度か写真を送って来てくれました。
おーーーーー!
家具が空を飛んでいる!!
なんだか興奮しますね。
わが家でも、2階のわたしの部屋にアップライトピアノを設置する時、クレーンを使ってもらったことあります。
こどもの頃買ってもらった電子ピアノが壊れて、自分が稼いだお金で買った念願のアップライトピアノ。
ずーーーーっとアコースティックピアノに憧れていたから、嬉しくて嬉しくて。
その時のワクワク、ドキドキ、感動がよみがえります。
4つすべて無事運び入れたら開梱して配置、ジョイントさせます。
作業中のB面側の様子。
テレビのための電源コード・アンテナ線も通します。
ちなみにコンセントもアンテナ端子もA面側にあるのです。
作業中のA面側の様子。
このように下から配線を通すのです。
ジョイント完了!
B面側は寝室。
天井高約2,400mmですが、ユニット高さ1,800mmに抑えることで、圧迫感のない程よいおこもり感。
ベッドで横になりながらご覧になるため、けっこうテレビは高い位置になります。
なので、地震など万一の時でも安全なように、転倒防止金具を取り付けられるようにご提案しました。
まんなかのテレビ台の背板は、ビスが打ち込める強度のある材を下地に用いています。
テレビの転倒防止金具と配線の目隠しモールは、お客様のお知り合いの電器屋さんにお願いされるそうです。
A面側の様子。
こちらは衣類収納なので、左右にワードローブ、まんなかに棚と5段チェストを設けました。
ワードローブは扉ではなく、ロールスクリーンを用いることに。
写真ではわかりづらいですが、可愛いピンクベージュの生地です。
国沢に撮ってもらった写真では少し下に隙間がありますが、しっかり底板まで下ろせます。
ロールスクリーンはちゃんとピッタリ丈です♪(大事なことなので太字にしてみました。)
まんなかの5段チェストの前板はブラックチェリーの無垢材・オイル仕上げ。
引出し内部はしっかり桐材を使っています。
その他、目にするところはすべてブラックチェリー突板・オイル仕上げにしています。
ワードローブの中も、ちゃんと突板。
ブラックチェリー材を薄くスライス、シート状にして合板に貼ったものがブラックチェリー突板です。
よく見かける木目を印刷したシートを貼ったものは使っていません!
だから、本物のブラックチェリーの木目、質感、触感はそのままなのです。
それにしても…。
もうちょっとA面の全貌がわかる写真も撮ってきて欲しかったな。
片方の側面は壁にぴったりくっつけるための加工がしてあるんです。
5段引出しの内側、こだわりの箱組、桐の蟻組という丁寧な仕事。
そういうこところも撮ってくれたら良かったのにな。
…と、あれこれぐちぐち国沢に文句を言うわたしなのでした(ごめんなさい)。
とにもかくにも、無事にお届け・お納めできて本当に良かったです!
協力工場さん、納品の頼れるパートナーYさん、クレーンのYさん、六代目、お疲れさまでした!
いつもいつも国沢タンス本店をご愛顧下さっているY様。
先だってお届けした女優ミラードレッサー、その他にもこれまでたくさんの家具をご用命、ご愛用下さってありがとうございます。
ご相談いただけること、まかせて下さることが本当に嬉しいです!
ワクワクしながら取り組ませていただいています!
今回お届けしたスペシャルなフルオーダー家具も、どうか末永くご愛用下さいませ。