こんにちは。よこたです。
心ときめく仕事に取り組んでいます。
それは、「女優ミラー」です!
アイキャッチ画像のパースは、わたしがめちゃめちゃテキトーに描いた架空のものです。
某シャンプーのCMに出てくる女優さんをイメージしています(笑)。
それにしてもついついねこを描いてしまう(笑)。
(ねこ好きあるある。ねこ描きがち。)
フルオーダーでドレッサーを提案する機会を頂きまして。
お客様からは、加えて明るい照明をつけて欲しいとご要望をいただきました。
ならば、手掛けたことないけれど「女優ミラー」を提案しようかな。
わたし、家具屋のインテリアコーディネーターですが、照明コンサルタントでもあります。
照明を組み合わせた家具を提案していきたいと思っていたのです。
「女優ミラーはいかがですか?」とお客様に確認すると好感触。
やったー!
オラ、わくわくすっぞ!
猪突猛進!猪突猛進!
(嬉しすぎて悟空と伊之助が入り混じるわたし。)
まずは、「女優ミラー」について調べてみることにしました。
女優ミラー、ハリウッドミラー。
他にもいろんな呼び方があるようですが。
特徴は、鏡の周囲に電球をたくさん配置しているということですね。
なぜたくさんの電球が必要なのかというと、顔の陰影を無くすため。
上下左右など多方向から光をあてることで、陰影のない状態で完璧なお化粧を施すことができる、というわけです。
かつては、照明といえば白熱電球のオレンジ色の光だけでした。
それが、蛍光灯の登場により、白っぽい光が加わりました。
女優さんは、撮影する場所の照明に合わせて、美しく映える化粧をする必要があります。
屋外や蛍光灯の下では顔が白浮きしてしまう。
素敵なレストランやバーではなんだか疲れたような顔に見える。
けっこうあるあるですよね。
なので、白熱電球→蛍光灯→白熱電球→蛍光灯と交互に配置し、照明の種類を切り替えてお化粧していたそうです。
へーーーーー、プロのこだわりってすごい!
だからびっしりと鏡の周囲に電球がついていたのですね。
でも全部を一斉に点灯させて使う感じではなかったのか、なるほど。
全部点灯させたら「太陽か!」ってほど眩しいのでしょうね。
近年は、LED電球が登場。
それひとつで電球色・昼白色・昼光色と光の色を変える「調色」ができるようになりました。
(ちなみに光の色は「K(ケルビン)」で表現するのですが、数値が高いほど青白く、低いほど赤っぽいです。)
電球色(3000Kくらい)はオレンジっぽい暖かみのある光で、くつろぎタイムに最適な明かり。
昼白色(5000Kくらい)は自然光のようなさわやかな光で、オールマイティな明かりと言えるのかな。
昼光色(6500Kくらい)は青白い光で、お勉強や細かな作業をするのに最適な明かり。
あと、最近は暖かみと明るさ、両方のニュアンスを持つ温白色(3500Kくらい)っていうのも出ていますね。
さらに、明るさの調節「調光」ができるものもあります。
ちゃんと自分に適した明るさに調節できるのは嬉しいです。
わたし、あんまり眩しすぎると目とか頭が痛くなっちゃうので。
というわけで、最近の女優ミラーは調光・調色のできるLEDを用いたものが主流なのですね。
それにしてもちまたには、安価で手に入りやすい女優ミラーがたくさんありますね。
安くても調光・調色機能が付いていてすごい。
#女優ミラー
#ハリウッドミラー
検索するといっぱい素敵でおしゃれなインテリアが出てくる。
仕事の日は昼白色で、夜お出かけの時は電球色で、という使い分けをちゃんとしてるんだ!
今日日の女子ってすごい!
(わたしもまだ今日日の女子のつもりなんですけれどね。)
わたし、カラーコーディネーターでもありますので、LEDの演色性にもこだわりたいところ。
演色性とは、照明で物の見え方が変わるということなんですけれど。
「Ra(アールエー)」と表現します。
Raの後に続く数字が100に近いほど演色性が高い。
演色性が高いと、はっきりと色鮮やかに見えるのです。
Ra80以上あると演色性が高いと言われています。
LEDって出始めた頃は演色性があまり良くなかったんですよね…。
それが最近、Ra90を超えるものが出ています。
Ra90以上って言うと、美術館の展示の明かりです(確か…)。
本来の色彩をキレイに再現してくれるほど高い演色性ですよ。
どうせなら、Ra90以上の照明でお化粧したいですよね。
うん、女優ミラーに使うなら絶対にRa90以上のLED電球!
LEDについて調べれば調べるほど、照明メーカーさんたちの進化がすごいです!
とは言っても日本の照明メーカーさんの事しか調べていませんけれど…。
演色性の、その先を目指している!
なかでも「肌を美しく魅せる光」とか、すっごく惹かれます♡
実は女優ミラーのLED電球選びの難しさにぶち当たっています…。
やっぱりなんだかんだ言って、見た目が重要。
乳白色のまんまるなボール球をいくつも配置するのが絶対に素敵!
「ザ・女優ミラー」って感じでときめくし、心が華やぐ!
LEDのライン照明ならば、ミラーに取り付けて調光・調色できるものがけっこうあるのだけれども…。
けれどもLEDボール球で、女優ミラーに最適なものって選択肢が少ない…。
調光・調色・高演色のものがヒットしない。
ならば何を優先にすべきか?
その旨をお客様にお伝えしたところ、調光・調色機能はなくて良い、自然光に近い明るさが良い。
シンプルに、ONかOFFかで大丈夫♪
ならば、60W相当の明るさだと眩しすぎる。
選ぶなら40W相当の明るさかな。
あ、すみません。
LEDの明るさは「lm(ルーメン)」で表現されるのですけれども。
〇〇W相当の明るさ、という表現の方が理解しやすいわたしです…。
それから光の広がり方も大事。
LED電球を選ぶ時は、その器具に合わせた光の広がりを選ぶ必要があるんですよね。
全方向タイプ(光が全方向に広がる。260°くらい。)
広配光タイプ(光が広範囲に広がる。180°くらい。)
下配光タイプ(下方向を照らす。140°くらい。)
女優ミラーには全方向が良さそう。
となると、高演色・全方向タイプのLEDボール球が見つからない…。
見た目はいまいちになってしまうけれど、一般電球型から選ぶかな…。
それに、ただ単純に電球をいっぱい並べればいいというものではないんですよ。
鏡の大きさによって、最適な数は変わってくるのですよね。
鏡面を照らすのではなく、鏡に映すもの、つまり顔などを明るく照らすことがポイントなんですね。
とは言え電球の光が直接目に入らないようにしないと、です。
と、こんな感じでただいま「女優ミラー」を研究しています。
研究したことを、備忘録的にまとめてみました。
はたしてわたしは今回、どんな提案をするのでしょうか。
もう決まりました!
見た目は大事、でもデザインしたインテリアコーディネーターの自己満足で終わってはならない。
お客様に使って満足いただけて、末永くご愛用いただけることが何より大事です。
とりとめのない長い文章にもかかわらず、ここまで読んで下さってありがとうございます。
これからも研究は続けます。
最後に。
仕事・育児・家事で忙しいのに、ためになりそうなサイトを調べて教えてくれたスキルアップ仲間のAさん。
的確なアドバイスをくれたスキルアップ仲間で照明コンサルタントでもあるCさん。
広い人脈で、適任なプロフェッショナルを紹介下さったK先生。
「女優ミラー」の由来から最近の高演色LEDと高性能機器まで、丁寧に教えて下さった照明メーカーOのY様。
心から感謝しています。
それでは。
今週もがんばります。