こんにちは。よこたです。
今日は、とある日の国沢の仕事をお話しようと思います。
せっかくいい仕事をしたのだから国沢が書けばいいのですが…。
今日もかわりに書かせていただきます。
当店よりおよそ19年前に、ヒマラヤスギ無垢材・オイル仕上げのダイニングテーブルをお納めしました。
ずっと大切にお使い下さっているお客様から、メンテナンスのご依頼をいただきました。
実は、7年ほど前にも一度、メンテナンスにうかがっております。
ダイニングテーブルは毎日家族で使うもの。
食事をしたり、お茶を飲んだり、時には勉強や書き物をしたり。
家族がテーブルを囲んで過ごしたひとときが、汚れやキズとなって少しずつ刻み込まれていきます。
それを思い出として残し、味わいとするもよし。
汚れやキズのついた表面を研磨して、再び美しくよみがえらせることもできる。
新鮮な気持ちを味わう、惚れ直す、というのも素敵だと思います。
ビフォー写真がこちら↓↓↓
右下から磨き始めて、ビフォー写真を撮り忘れたことに気づいた国沢。
「しまったー。またよこたに怒られる。」と慌てて撮ったようですが(笑)。
全体的にくすんでいるのと、あとは目立つ輪シミがいくつか。
特に赤丸で囲んだところ、覚えておいて下さいね。
電動サンダーという工具を使います。
最初は粗目のサンドペーパーを装着して、表面を削ります。
次に、中くらいの粗さのペーパーに付け替えて、再度削る。
次は、細かいペーパーに付け替えて、表面を整えて。
さらに、すっごく細かいペーパーに付け替えて、表面を磨いていきます。
削りカスを拭き取って、丁寧にオイルを浸み込ませていきます。
アフター写真がこちら↓↓↓
見違えるほど美しくよみがえりました!
もうどこに目立つ輪ジミがあったのかわかりません!
ヒマラヤスギの、のびやかでまっすぐな木目。
赤太と白太のグラデーション。
(木の芯のあたりは色味が濃く「赤太(あかた)」、木の外側は薄く「白太(しらた)」と言います。)
ヒマラヤスギの持つ素材本来の魅力が現れました。
製材され、テーブルとなって、大事に使ってもらって、またキレイにしてもらえて。
きっとヒマラヤスギのダイニングテーブル、喜んでいると思います。
K様、この度もありがとうございました。
生まれ変わったテーブルでまた、ご家族の素敵な時間を刻んでいって下さい。